AI面接ツールと採用管理システムを別々に導入すると何が起きるか

公開: 2026/07/26 / 更新: 2026/09/17 執筆: QRUU 編集部

AI面接ツールを導入すると、面接官が面接に出る時間は減ります。ただ、面接の結果が既存の採用管理システムに自動で入らない場合は、それを転記する作業と、2つのシステムのあいだで選考状況のずれを直す作業が加わります。

別々に導入したときに起きること

AI面接ツールと採用管理システムを別々に使っていると、面接が終わった時点で、結果はAI面接ツールの中にあります。選考を進めるには、その結果を採用管理システムの候補者情報にも反映させます。この使い方で起きることがあるのは、次の4つです。

  • 転記が発生する:自動で入らないと、評価結果やコメントを、担当者が見ながら手で写す。応募が多い時期ほど負担が増える
  • 選考状況がずれる:自動で入らないと、AI面接は終わっているのに、採用管理システムではまだ「書類選考中」のままになる
  • 同じ人が二重に登録される:応募経路が複数あると、AI面接ツールと採用管理システムで別人として扱われることがある
  • 通知が分かれる:応募と面接完了の通知がそれぞれのシステムから届き、選考の全体を見る場所が2つになる

こうした作業に時間を取られるぶん、AI面接で減らせる時間は小さくなります。

「連携できます」の中身を確かめる4つの質問

製品ページに「連携対応」とあっても、何ができるかは製品によって違います。提供会社には、次の4つを具体的に聞きます。

「連携できます」の中身を確かめる4つの質問と、答えの読み方
確認する質問そのまま使える答え条件がつく答え
自動ですか、手動ですか面接が終わると、採用管理システムの候補者情報に自動で入るCSVの書き出しと取り込みを、担当者が行う
何が渡りますか評価のコメントや、根拠になった発言、録画、文字起こしまで渡る点数だけ
いつ渡りますか面接の終了と同時1日1回などの定期的な反映(面接が終わった時刻によっては、その日のうちの連絡に間に合わない)
誰が作りますか、費用は標準機能で、追加の費用や開発作業は不要個別の開発や、上位プランの契約が必要

2つ目の質問への答えが点数だけなら、「なぜこの評価なのか」を見るたびに、AI面接ツールの画面を開くことになります。採用管理システムで候補者の情報を一元管理するために、評価の理由まで渡るかを聞いておきます。

AI面接と採用管理が一体のサービスにも、デメリットはある

  • 既存の採用管理システムを全社で導入していたり、人事システムと連携させていたりすると、簡単には乗り換えられないことがある
  • AI面接の機能だけでは選べず、採用管理の使いやすさも比べることになるため、検討の手間が増える
  • 既存システムに蓄積したデータの移行を考える必要がある

逆に、採用管理システムをこれから入れる会社や、応募者の管理をExcelやスプレッドシートとメールで回している会社は、一体のサービスを選べば、システムどうしをつなぐ設定が要りません。QRUUは対話型のAI面接と応募者管理をひとつのサービスとして提供しているため、面接結果は評価の根拠となる発言の引用つきで、そのまま候補者の情報として残ります。転記は発生しません。ただし、応募のときと違うメールアドレスで面接を受けた人は、別の候補者として登録されることがあり、あとから統合の操作が要ります。

既存の採用管理システムを残したままQRUUを使うなら、面接が終わった時点のAIの判定、評価項目ごとの点数、評価のコメントを、Webhookでそのシステムへ自動で送れます。同じ内容は、APIで取りに行くこともできます。どちらも、そのシステムの側で開発が必要です。録画や文字起こしは含まれません。開発をしない場合は、CSVの書き出しと取り込みになり、手作業が残ります。

判断の順序

  • ステップ1:いま応募者の管理を何で行っているかを確認する(採用管理システムか、Excelやスプレッドシート、メールか)
  • ステップ2:採用管理システムを使っているなら、乗り換えられるかどうかを先に確かめる。それによって比べる候補が変わる
  • ステップ3:既存のシステムを使い続けるなら、面接の結果をそのシステムへどう渡せるかを、4つの質問で比べる(一体のサービスをつないで使う場合も同じ)
  • ステップ4:乗り換えられる、またはこれから採用管理システムを入れるなら、一体のサービスも含めて比べる
  • ステップ5:どちらでも、面接が終わってから次の連絡を出すまでの流れを、実際の画面で試す

面接のあとに担当者の作業が残るかどうかは、機能一覧の「連携対応」の印だけでは分かりません。ステップ5では、トライアルや操作デモの場で、面接1件分の流れを一通り試します。ツールを比べる際の観点はAI面接ツールの選び方、費用の比べ方はAI面接の費用にまとめています。

よくある質問

「API連携に対応」と書いてあれば安心ですか?
対応していても、自社ですぐに使えるとは限りません。API連携でシステム同士がデータを自動でやり取りするには、個別の開発作業が必要な場合や、上位プランでしか使えない場合があります。開発をせずに標準機能として使えるのか、費用はかかるのかを確認してください。
転記の手間はどれくらいになりますか?
面接の件数と、転記する項目の多さによって変わります。「1件あたりの転記にかかる時間 × 月の面接件数」で見積もり、AI面接で削減できる面接時間から差し引いて考えます。
採用管理システムを乗り換えずに、AI面接と採用管理が一体のサービスを試せますか?
トライアルを使い、既存のシステムと併用しながら比べる方法があります。その間は二重管理になるため、特定の職種や拠点だけに絞るなど、試す範囲を決めて始めます。
結局、どちらを選ぶべきですか?
AI面接ツールを別に契約するか、AI面接と採用管理が一体のサービスにするかは、まず、既存の採用管理システムを乗り換えられるかどうかで分かれます。使い続けるなら、面接の結果をそのシステムへどう渡せるかで比べます。そうでないときや、これから採用管理システムを入れるときは、一体のサービスも含めて比べます。